――間違いなく明日には解雇だ。
は、ファッジに真っ向から楯突いた後、アズカバンから帰る船の中で思った。
なにしろ、彼の前でダンブルドアの下にいると明言したのだから。
03/魔法省動乱
「ところが、あれから数日間何もないのよ。びっくりよね」
「お前は馬鹿か!」
すぐさま突っ込みを入れたのは、シリウスだ。
丁寧な突っ込みをどうも。
は乾いた声で笑った。
対して、リーマスは冷静にこの状況を見つめていた。
「この件はダンブルドアに報告した方が良さそうだね。、僕も君の行動は軽率だったと思う」
「でも、リーマス。私、ちょっと前にヴォルデモートの姿を見ただとか、大臣に言っちゃってるのよ」
「わざわざ蒸し返すような必要はないよ」
リーマスの正論に反発はできなかった。
押し黙っているに対し、リーマスはふうと溜息を吐く。
「君と前から親しくしている、キングズリーとトンクスの立場も危なくなってしまう。
彼らは君とは違って、魔法省から解雇されても別に良い、だなんて思ってないんだからね」
「……私のこと、よく分かってるのね」
「まあね」
「でも、キングズリーとトンクスの立場が危なくなるっていっても、これから明様に距離を置いても不自然でしょ?」
「だから、取り返しのつかないことをしたんだよ、君は。解雇されるようなことだけはないように願うだけだね」
厨房のテーブルに肘をつき、は項垂れた。
リーマスからこのように厳しい言葉をもらうのは、初めてかもしれない。
感情で動いてしまった自分を後悔する。
他人に迷惑がかかるということに気づいていれば、衝動であんなことはしなかったのに。
このテーブルには、この三人しか座っていなかった。
シリウスは項垂れているを眺めている。
そうすると、の視線が急に上がって、はシリウスを見つめた。
「ああ、そうだった。貴方のこと、少し見直したのよ、ブラック」
「……何だって?」
「あんな所に十何年もいて、よく正気でいたわね」
「お前からそんなことを言われるとは思ってもみなかったよ」
シリウスは笑った。
そうして普通に笑うところを見るのは初めてのような気がして、は不思議な感覚に囚われた。
「じゃあ、ついでに、俺のファミリーネームを呼ぶのは止めてもらえないか?」
「いや」
「どうして?」
「もうこれで口癖になっているのよ、ブラック」
この屋敷のなかでファミリーネームを呼ばれるのは嫌なのだろうシリウスは、普通の笑みを苦笑に変えた。
頑固なを知っているリーマスも、やはり彼女は変わらないなあ、と苦く笑んだ。
人が嫌がることを知って、あえてそれをするだなんて。
昔、セブルスのことを嫌っていた時にも、全く同じ節があった。
「元々、ダンブルドアに、私は魔法省の中で目立たずいるなんてことは望まれてなかったわ。
むしろ、目立って魔法省にいる反大臣派の人を集めて欲しいらしいの」
「だから、君がしたことは大したことじゃないって言いたいの?」
「……だって」
不貞腐れた子供のように、は唇を尖らせた。
「私、大臣のこと、嫌ってるわけじゃないもの。昔からよく顔を合わせてきたし、あの人はあの人で良い所があるわ。
ダンブルドア本人が大臣に意見を言っても聞かれないかもしれないけれど、私が言ったら何か変わるかなと思って。
彼には気に入られている自信はあったから」
「……君の言い分は分かったよ」
思いもがけない反論をされて、リーマスはそう言うしかなかった。
彼女の考えを否定しようとは思わなかったし、肯定することもできなかった。
このような状況にあっても大臣をただ単に敵視しないに対して、彼女の今まで知らなかった一面が見えたような気がした。
この話は終わりにしようと、リーマスは思う。
「そうだ。君に、玄関のベルを鳴らさないで、って言ったっけ?」
「いいえ? 別に今まで鳴らすこともなかったけど。何か問題があるの?」
「ちょっと不都合があってね」
は目線を浮かせ、上へ向けた。
そのままぐるりと目線を動かして、うーん、と唸った。
「確かに、前から思っていたんだけれど、この屋敷、変なものが多そうだからあんまりどこかしら触るのは危ないわね。貴方が言っているのはそういう意味よね?」
「お前、マッド=アイと同じ魔法の目でも持っているのか?」
「イエスと言ったら、貴方はそれを信じるの?」
とシリウスは真剣な目を交し合った。
「今、時間はある? もし良かったら、見て欲しいものがあるんだけど」
「大丈夫よ」
はそうとだけ言って椅子から立ち上がり、誘うリーマスの後に従って行く。
シリウスはそうするの後を追い、詳しく聞きたい口をつぐんで、腑に落ちない表情で玄関ホールへと向かう。
長い両開きのカーテンの前に、三人が揃う。
はこのカーテンに見覚えがあった。
「この後ろに肖像画があるんだ」
はカーテンの上に手を沿わせ、眉を寄せる。
カーテンが邪魔だ。
「開けちゃ駄目なの?」
「駄目だ!」
「駄目だよ」
二人の声が見事に重なった。
シリウスの声は、リーマスよりもいくらか必死だった。
これがベルを鳴らしてはいけない原因か?、と考えつつ、肖像画全体に手を沿わせてそれを把握しようとする。
虫食いだらけのカーテンに、時折手の平が触れた。
――強力な魔法がかかっている。
古い魔法が固着し、これを解呪するのには相当な手間がかかるだろう。
「できれば、これを外したいんだよ」
「率直に言うと、それはかなり難しいと思うわ。永久粘着呪文かしら? そういった類の魔法がかかってる……さすが、ブラック家ね」
「感心するなよ」
滅多にお目にかかれない魔法に、少しは興奮してしまう。
正反対に、シリウスは心底嫌そうな表情をして、カーテンを睨みつけていた。
「で。これはカーテンが開いたらどうなるの?」
リーマスとシリウスは顔を見合わせて、一つ頷いた。
「。世の中には早く知らなくても良いことがあるんだ」
「……貴方がそう言うのなら、これ以上訊かないわ」
は、近い未来にこの肖像画と顔を合わせるだろうことを確信した。
「もし良かったら、ここの物の整理をできるだけ手伝って欲しい、ってモリーが言っていたよ。君の能力を借りたいって」
「分かったわ。危険なものがあったらいけないものね」
「能力?」
「魔法の目の能力よ」
意地悪そうな笑みで、はシリウスの問いに答えた。
シリウスはいらっときたようで、眉を寄せてを見下ろす。
の内心はシリウスのそのような行動で踊っていたが、それ以上に気になることがその他にあった。
前から、シリウスが持っている袋が気になっていた。
その袋は重みがありそうで、しかも血がついているように見えた。
「その袋は何なの?」
「バックビークの餌だが」
「……ヒッポグリフ? 今から餌をやるの?」
は、シリウスが今まで見た中で一番輝いた目をしていた。
はバックビークの羽を愛しそうに撫で、鼠を一匹一匹バックビークの嘴に持っていっていた。
こんなにリラックスしたの表情は初めてで、シリウスは彼女はこのような表情もするのだということを知った。
二年前は、ひたすら彼女に睨み付けられ、杖を向けられていたのだ。
「動物、好きなのか?」
「嫌いじゃないわ」
そうとだけ答え、は黙々と餌をやり、羽を撫でる。
これ以上自分と話す気はないのか、とシリウスは唇を歪ませる。
ヒッポグリフの側にいる方が、彼女にとっては楽しいらしい。
「なあ。本気でスネイプと付き合っているのか?」
「遊びで付き合ってるんじゃないか、と訊かれたら、私はそういうことが出来るほど器用じゃないって答えるわ」
「不器用だって言いたいのか?」
は視線をバックビークから、シリウスへ向けた。
「……ごめんなさい。言い方が不味かったわ。私、中途半端なものはいらないの」
「本物志向ってわけだ」
自分の手の上にシリウスの手が重なり、鼠の死骸を奪っていった。
そのままバックビークの嘴に近づけると、バックビークは鼠を丸呑みした。
は不満げにシリウスの手を眺めた。
「あいつはそれに応えているのか?」
はますます不快な表情になった。
「貴方は、どうにかしてセブルスにけちをつけたいのね」
「昔からの習性でね。それで、俺の質問には答えてくれないのか?」
「あの人から言い寄ってきたんだもの。そうでなきゃ困るわ」
また、は視線をシリウスから離して、バックビークへ向けた。
艶々とした毛並みを撫で、故意にシリウスから離れるようにする。
シリウスはセブルスがに言い寄っている光景を想像し、とても気持ちが悪くなった。
「それに応えたのか?」
「どうして、私はそんな質問に答えなくちゃいけないの?」
完全な拒否の言葉をもらう。
現在の状況から考えると、はその求愛に応えたことになる。
シリウスは、ずっと前から言いたかった言葉を吐いた。
「俺の方がスネイプよりいい男だと思わないか?」
は目線を起こし、顔をシリウスに向けた。
少し驚いたような目がシリウスの姿を捉え、顔をまじまじと眺める。
「全然」
無表情でそう言った後、はマントをひるがえして部屋から真っ直ぐに出て行った。
バックビークはとの別れを惜しむように、小さく喉元で鳴き声を上げた。
シリウスはそうするバックビークの喉を撫でた。
*
大臣室に近い廊下、魔法省で働いている者の多くがもう帰途についており、そこに人はいなかった。
はそんな中、足を進めていた。
の感覚が、ある人物が同じ廊下にいることを告げた。
黒いマントをバサバサとひるがえさせ、はその人物と対面するよう足を進める。
向かいからやってきた人物は、の存在を確認して顔に笑みを浮かべた。
「随分遅いわね。忙しいの?」
「大臣室に勤めているからには、当然のことですよ」
「貴方、昇進したのよね。おめでとう、パーシー」
パーシーは、恐縮した様子であったが、嬉しそうに控えめな笑みを見せた。
「アーサーも喜んでいるでしょう」
変わりのない口調で言った。
途端、パーシーの笑みは消えた。
上がっていた唇の端が下がり、目は冷静な様子に戻る。
その変化を目に留めても、は笑みを絶やさなかった。
「あら? アーサーは喜んではいないの?」
パーシーは物言いたげな唇を閉じたまま、頬にえくぼを見せた。
「さん、僕の父とこの頃会われてないんですか?」
「ええ。あまり」
パーシーはの予想外の反応を示していた。
の答えを簡単に信じているらしいパーシーを目の当たりにし、はファッッジのことを思った。
――あの人、私のことを他言していないの?
それなら少し面倒だ。
これからしなくてはならなくなったことを頭に思い描き、は少し嫌気が差したが、もう決めてしまったことである。
笑みはそのままに、パーシーに語りかける。
「貴方が大臣室に配置されたことについて、少し話を耳にしたわ」
「何ですか」
「貴方を通じて、コーネリウスがアーサーやモリーの様子を探ろうとしている、って」
一旦間をおいて、再度口を開ける。
「ダンブルドアと魔法省大臣の対立については、耳に挟んでいるでしょう?」
「そのことがどうして僕の両親と繋がるんです?」
「つまり、コーネリウスがアーサーとダンブルドアとの繋がりを探ってるということ。彼がアーサーのことを快く思っていないことは、知っているでしょう?」
パーシーの頬が赤く染まる。
頭に血が上った彼を見て、はさりげなく彼の身体を壁へと追いやる。
「そういう魔法使いの息子である貴方が、都合良く大臣室に配属されるだなんて。疑う気持ちも理解できるわ」
「僕の実力で決まったことです!
あなたに僕の家柄について、どうこう言われる筋合いなんかありません! あなたがそんな人だったなんて……」
「あら、失望したの?」
取り乱したパーシーを、は楽しげに観察する。
「随分と貴方は、私のことを誤解していたようね」
廊下の壁へと押しやられたパーシーの身体は、と壁の間で動けなくなっていた。
そのことにやっとパーシーが気づくと同時、その首筋には杖が当てられていた。
パーシーの目が開き、首に当てられた杖を確認し、それを持っているを見た。
は平然と変わらぬ様子だった。
むしろ、多少楽しげである。
パーシーの唇がせわしなく動き、言葉にならない声が漏れ出た。
「コーネリウスが、貴方を利用してこちらを探ろうというのなら、私はそれを逆手にとろうと思ったの」
黒いマントの下から伸びた杖は、パーシーの首から動かない。
彼の頬を冷や汗が一筋伝った。
「ねえ、パーシー。内部情報をリークしてくれる約束を、とりつけてはもらえないかしら?」
質問の形を取っていたが、それは脅迫に間違いなかった。
細めた目でパーシーの目を見つめる。
どうやら、彼は閉心術というものを知らないようだ。
容易く心が読めた。
汗をダラダラと流している彼の眼鏡の下の目は、動かない。
この状況に対応できていないらしい、身体も動きを止めていた。
随分と可愛らしい対応だ。
紅をのせた唇が笑みを描く。
「私がダンブルドアの下にいるとは考えていなかったのね、パーシー」
杖が血管の間に埋まった。
鈍い痛みを感じ、パーシーは逃れようと後ずさるが、壁に背が当たる。
「私に逆らったらどうなるか、分かる? 私のかけた呪いを、貴方は破ることができるかしら?
それとも、そうなる前に大臣にこのことを知らせる?」
眼鏡の奥の目がこちらを探るよう、動き始める。
は攻撃的な口調に努めた。
「絶対的に、こちらの方が強いことを自覚してもらいたいの。貴方なんて、どうにだってできるわ。
特に、今の、この杖を貴方に向けた状況ではね。もう一度言うわ。情報を私に持って来なさい」
は首を傾げる。
「それとも、貴方は隠れ穴に戻って、モリーと和解をするかしら?」
「――絶対にあそこへは戻らない」
「そう。貴方は魔法省に従うのね」
目を見据えた断固としたパーシーの物言いに、は感心する。
彼は、生半可な気持ちではないらしい。
では、こちらも生半可な対応では失礼に値するだろう。
「じゃあ、了解してもらえるかしら」
「僕はそんなこと――っ」
「その気になってくれないの? 残念だわ」
の唇が動き、呪文を唱える。
パーシーの身体が自分の意志では動けなくなった。
視線を変えることができなくなったパーシーは、の唇がまた長く複雑な呪文を唱え始めるのを見る。
杖から閃光が迸った後、はパーシーの耳元へ唇を寄せた。
「服従の呪文、って知ってる?」
例え知っていても、パーシーは今喋ることはできない。
「もしも、貴方が私に反するような行動をとろうとすれば、たちどころに貴方の自由は奪われるわ。
そんなことになりたくなかったら、来週、同じ時間にここに来て欲しいの」
パーシーから離れ、彼に見えるよう笑みを見せる。
「約束よ?」
パーシーが目覚めたのは、それから少し経ってから。
いつの間にか壁に崩れ落ちて眠っていた彼が辺りを見回すと、そこには誰もいなかった。
一人立ち上がろうとすると、気を失っていた間に奇妙に曲がっていた足の付け根が、鈍く痛んだ。
床に手を着くと、手のひらから何かがこぼれ出た。
羊皮紙の切れ端だ。
掴んで、目の前に翳してみる。
そこには、丁度来週の日にちと時間が書かれていた。
その下には、イニシャルが書かれてある。
このイニシャルは――パーシーは、先ほどのことが夢ではなかったことが分かり、自分の身体を急いで眺めた。
今、特に変わりはない。
だが、確かにあの時……パーシーの顔は青ざめた。
あの人なら、それもやりかねない。
*
いい取引だった。
は鼻歌でも歌いそうな様子だ。
猛獣を相手にしたかのように怯えているパーシーに、羊皮紙の束をもらった。
こちらは悠々とそれを受け取り、それを眺めて、彼に礼を述べた。
どうやら、彼は間者になることに心を決めたらしい。
こちらに怯えながらも、断腸の思いをしているかのような、苦痛に耐えている表情をしていた。
今のところ、こちらに逆らうような様子はない。
今のところは……。
再来週に違う場所で会う約束を取り付け、パーシーとは別れた。
場所を転々とし、日にちをずらしていけば、誰にも気づかれるようなことはないだろう。
羊皮紙を宙に消し、闇祓い本部へと足を戻そうとする。
「」
は振り返った。
「少し、話したいことが……」
エイモス・ディゴリーが躊躇いながら、口を開けていた。
「どうしたの?」
目の色を窺う。
開心術までいかなくとも、この頃、人と顔を合わす度にこのような行動を取ってしまう。
エイモスは辺りに誰もいないのを確認してから、の耳元で小さく言う。
「君がダンブルドアの肩を持っているというのは、本当かい?」
「どこでそんなことを聞いたの?」
「パーシー・ウィーズリーが、そんなことをほのめかしているのを聞いて……」
合点がいったは、パーシーをまた少し見直した。
「警告しに来てくれたの?」
「いや、そうじゃないんだ」
エイモスは何かに焦らされているような、気まずそうな顔をしている。
指先がちらちらとせわしなく動いている。
「実際、君はどうなんだ?」
絞り出したような声だ。
そうしながらも、ここに誰かがやって来ないかと、目はの頭を越して遠くを見透かしている。
そんな彼の様子を観察し、彼の目をじっと見つめて、判断を下す。
「パーシーが言っていた通りよ」
「そうか! 良かった! ……いや、良くはないか……」
一喜一憂が激しい彼。
それを冷静に眺める。
「私も、ダンブルドアの話を信じているんだ。こんなこと、君以外の前では言えないが……」
彼の息子の死。
それが、暗黙の了解のように二人の間に立ちこめていた。
彼の目に涙はなく、ただ単に悲しみの色が見えているだけだった。
は小さく微笑んで、彼を真正面から見据える。
「良かったわ。魔法省内部にも、そういう人がいてくれて。じゃあ、提案なんだけれど――」
「でも、ダンブルドアが組織している軍団には関わりたくない」
きっぱりとそう言った。
彼は、その後断固とした面持ちをゆっくりと変化させ、苦笑した。
「……意気地がなくてすまない」
「いいえ。貴方がそう言うのは当然だわ」
ダンブルドアと関わっている者は出ていけ。
魔法省大臣が言っていた言葉である。
ここを辞めさせられたら、これからどうして生活していけばいいのだろうか?
魔法界はとても狭い。
「せめて、私がそう思っているとだけ、伝えたかったんだ」
「ありがとう。盲目的に大臣を信じている者が多い中で、その言葉はとても嬉しいわ」
は心からそう思っていた。
エイモスは苦笑した。
二人はそうと言葉だけ交わして別れ、背を向けて別々に歩いていった。
このような人が増えてくれれば――は思う。
セドリック・ディゴリーの死を、大臣は不審なものだと判断してくれなかった。
このような人々がこれ以上増えないためにも、私は、外道と呼ばれるだろうことも行っていかなくてはならない。
――大儀を見つめ、小儀を捨てるのか。
は小さく微笑んだ。
グリンデンバルドと同じだ。
それでも、私はエゴを突き通す。
再度、足を本部へと向けた。
2009/10/18
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